社会や音楽etcについて

 

平和と友好を説い続けた園田天光光さん

 

女性衆議院議員であった園田天光光さんが2015年1月末に96歳で亡くなられた。

 

天光光さんには、ブルガリア共和国と日本の友好を民間レベルで深めるためのソフィアクラブが開くパーティで何度もお会いした。天光光さんはソフィアクラブ会長としてパーティ開会の挨拶を毎回されましたが、その中でいつも日本が世界の国々と平和にすること、諸外国の人々と仲良くすることが大切であることを、張りのある声ではっきりと述べられていました。天光光さんのスピーチのキイワードは「平和と友好」、および元気の素であるブルガリア・ヨーグルトでした。

Ten Kou Kou

ブルガリア共和国大使公邸にて

2013年3月

 

天光光さんのスピーチは人の気持ちを引きつける魅力的なものでした。私はスピーチをするときはいつも天光光さんを思い出し、彼女の話術にできるだけ近づこうと努めている。

 

最近、前中華自民共和国大使の丹羽宇一郎氏が書かれた「中国の大問題」という著書を読みました。その巻末資料の中に「日本国と中華人民共和国との間の平和友好条約(1978年8月12日 園田直—黄)」が出ており、これを見て改めて天光光さんのありし日の姿を思い出した。天光光さんは、夫である園田直氏は政治の同志であり、二人三脚で政治をやってきたと述べておられました。

 

以下は私の単なる想像であるが、日中平和友好条約の文面の推敲にも天光光さんはきっと陰から協力されていたと思う。戦争の悲惨さを体験し、本当に運良く生き延びることができた園田夫妻はその生涯を心底から平和と友好に捧げられた。

 

天光光さんのご冥福をお祈りします。

 

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